令和の方が何年だったかよく忘れますw
5月以降更新なしで、大晦日を迎えてしまいました。
幸い短期で済みましたが、家族の入院もあり。
新ネタもアイデアは出たものの、なかなか進まず。
25年は頑張りたい所存です。
12月に入って、久々に大型書店を巡りましたが
おお、松岡正剛氏の特集が組まれてる。
……ん? で、今更訃報を知りました。
最近『日本文化の核心』を読んだばかりで。
何かしら興味を持った本をネット検索したら、わりと「千夜千冊」がヒットすることが多く。
安彦良和先生の名作『虹色のトロツキー』を知ったのも、正剛氏の本でした。
ご冥福をお祈りいたします。
珍しくというかなんというか、微妙に世相が絡んでいるけど懐かしの話題。
7月、(現在は次期大統領確定した)ドナルド・トランプ氏が銃撃されからくも助かった事件で
ものすごく連想した漫画がありました。

魔夜峰央『パタリロ!』第54巻収録「幽ゴキ連」冒頭シーン。
このほかに、「密猟者」という話では人間そっくりに化けられる悪徳宇宙人を捕まえるため
頭に包帯巻いたパタちゃんが「戒厳令だ!」と叫ぶシーンで最近の韓国の(以下略)
昭和から平成にかけて連載されていた漫画なのもあって、
令和の視点で見ればどうよというシーンもそれなりに目につきますが
(パタリロのツッコミが大抵は過剰暴力=こん棒でどつきまわすものだったりとか)
今読んでも、情報量と視点やネタの幅広さ、そして人間愛の深さがすごい。
「非戦闘員まで皆殺しにしてしまう兵器が戦争の早期解決に役立つのか!
妻や子供を殺された敵兵がおとなしく降伏すると思うのか!」
というパタリロのセリフは、相当な名セリフだと思います。
『パタリロ!』はかなりの長期連載だったため、初期の耽美・怪奇の混じった独特な路線と画風が好きという方が
ファンには多いのかな、という気はしているのですが、個人的には20巻後半から60巻くらいまでが好きな話が多いですね。
最近楽しかった漫画は『終末のワルキューレ禁伝 神々の黙示録(アポカリプス)』。
ついに神側スピンオフキター!
悟空のファイトに期待しとりますw(村正……どういう神なんや……付喪神とか言い出されたらw)
現在、『はたらく細胞』や『聖☆おにいさん』の実写映画が公開されていますが
なんだか見たいような見たくないような……監督やキャスト的にはずれはないとは思っても、
両方アニメのイメージが個人的には結構強いので。
『ローハンの戦い』も見たいかなあ。2Dアニメなのがとてもいいですw
(本日地上波初放送のマリオ映画も楽しく見れました~。最近スイッチでゲームやる機会が増えたのでなお楽しいと言いますか。)
ラストに、重箱の隅を突っつく最近読んだ本の間違い探し4連発。
『エンデのメモ箱』ミヒャエル・エンデ 田村都志夫訳(岩波現代文庫)
権力を行使する者が、ものごとを決めるにあたって美の尺度を基準にすればどうなるでしょう!
遅かれ早かれ、皇帝ネロがやったことに行き着くでしょう。
ネロは自分の詩を朗読するにあたり、感慨深い背景が欲しいがためにローマを燃やしたのでした。
(243ページ)
初版は1996年ですので、認識がアップデートされていないのは仕方ないのですが
(このネロの伝説を聞くと、昭和版アニメ『うる星やつら』劇場版で一番好きな「ビューティフル・ドリーマー」
にも出てきたので連想しちゃうなあ)
現在の歴史認識では、この(ネロが犯した罪と言われてきた)ローマ大火でネロは被災者支援などをきちんと行った、というのが定説ですね。
血なまぐさい話が多いネロですが、皇帝としてやるべきことはやっていた点はちゃんと評価すべきかと(^^;)
『鬼と日本人の歴史』小山聡子(ちくまプリマー新書)
もともと仏教には、女性差別的な性質がある。たとえば、『法華経』では、女性は生まれながらにして五種の障害を持つとして、
仏になることができない、としている。
(129~130ページ)
これが言われているのはその直後に8歳の賢い竜女が男性になって(変成男子)成仏できることを証明するためなので、
法華経が女性差別をしている経典のように書くのはどうかと。
『若い読者に送る美しい生物学講義 感動する生命のはなし』更科功(ダイヤモンド社)
(前略)そこで、日本の生態系を昔のように回復させるために、海外からオオカミを連れてきて日本に放すことが、
一部で計画されている。しかし、野生のオオカミがいたら、ヒトが襲われる可能性は非常に高い。(215ページ)
野生の狼が人を襲うことはまずないそうで。参考襲うとしたら狂犬病にかかってるか、インドでそういう事件があったそうですが人を食料とみなしてしまったケースとかだそうです。
『有栖川有栖に捧げる七つの謎』(文春文庫)
タイトル通りのトリビュートアンソロジー。メチャクチャ面白い! 夢中になって読みました!
最初の短編「縄、網、ロープ」(青崎有吾・作)は屈指のお気に入りで再読率も高いのですが、
ちょ~っと惜しいことに……
ラストの火村准教授のセリフ。
「刑務所から出てきた(犯人)に『反省した』と言われても、俺は信じたくないね」
犯人の犯行は強盗殺人。
刑罰は無期懲役か死刑ですので、出てくることは二度とないです。
火村准教授ともあろうお方が……まあ、仮に出てきても、ということだった可能性もありますよね。
では、よいお年を。
来年もよろしくお願いいたします。