今日の一言。
アルベリッヒの台詞長くなりがちこちらは、ネットで見つけて是が非でも読みたかった洋書をアマゾンさんで手に入れたんですが、ん?
背表紙にラベル付いてるよ? ひょっとして図書館の本だったん?? と見てみたら"天"の部分に
大阪府立図書館さんのページよりking county library systemってスタンプが押してありました。
ふえー。
google検索より↑は変な写真ですが、サーティワンアイスクリームで見かけてつい買ってしまったアイスケーキのピースです。
ホールの状態。
半分くらいは甥っ子家族にお裾分けしました(^^;)
マイティ・ソーイメージのピースの黄色の帯部分(のアイス)は、何かと思ったら稲妻のイメージなんですねぇ。
今回の更新について。
雷霆神フロルリジ、とは当然北欧の雷神トールの事なんですが、さすがに名前同じにすると色々ややこしいよなと思ってたら
北欧神話『エッダ』収録の詩編「ヒュミルの歌」「ロキの口論」「スリュムの歌」この全部で雷神トールはフロルリジと呼ばれてます。
だがチュール(テュール)がフロールリジだけに打ち解けて大変親切な忠告を与えるまでは、
栄光の神々、偉大な神々も鍋(全員分のビールorエールを醸造できる大きさの)を手に入れることはできなかった。(ヒュミルの歌)
ロキ「俺はフロールリジの女房と通じた奴を一人知ってるんだな。悪知恵の働くこのロキがそいつさ」(ロキの口論)
ベイラ(フレイの従者の妻)「山々がふるえているわ。きっと、フロールリジが帰還されるのだわ。
ここで神々と人々の悪口をたたいている者をとりしずめてくださるでしょうよ」(ロキの口論)
情け容赦を知らぬフロールリジは槌を認めると心が胸の中で躍った。(スリュムの歌)
(以上、『エッダ―古代北欧歌謡集』谷口幸男訳 新潮社 より引用)
オーディンはインド神話のシヴァ神レベルに別名・異名が多い神ですが同じ異名が2度以上出てくることはあまりないような気がする……んですけど(^^;)
雷神トールの場合これだけ出てくるとなると、完全にもう一つの名前と言ってもいいのでは?
もう一つ、デザイン的なことについて。
この設定画の注意書き(赤で囲った部分です)、アニメスペシャル3の神闘士設定資料では省かれてるんですが
「金属」と書かれてます。
名門お貴族様の子息である、シドやアルベリッヒでさえ私服のベルトは
ごくごくフツーで何の変哲もないのに!
例外はフェンリルですね。
災難にあった6歳の時コートの上から身に着けていたベルトはばっちり金属製で、中央にフェンリル家の紋章が彫られているゴージャスなものです。
(画像共にアニメ79話より)
お貴族の御曹司だからまぁ納得するんですけど……神闘士唯一の庶民であるはずのトールのベルトは、
なんで身分の割に凝ってるのか。またまた見づらい、以前出したのと同じ設定資料。74話に出る予定だったアスガルド一般の民・男性陣です。
シドやアルよりベルトは凝ってる人多いような……
ひょっとしてシドやアルは質素倹約を旨としたお貴族様なんでしょうか。とはいえベルトの凝りっぷりはトールの方が上にも思えます。一体何故なのか……。
まー個人的には、トールの元ネタが雷神トールだから、神の持つ3つの宝の一つ・力帯を意識してるんじゃないかなと勝手に納得してるのですが。
余談。その1。
アニメでヒルダ様の担当声優は昭和のアニソン女王・堀江美都子さん。
声優としても大活躍で、役の一つに「Dr.スランプアラレちゃん」のオボッチャマン君があります。
今でもちょっと覚えている話・オボッチャマン君の製作者でアラレちゃんの製作者則巻千兵衛博士をライバル視しているドクターマシリトが
巨大ロボットを作って一騒動会った時、オボッチャマン君がマシリトに対し「あなたという人は……」と怒りに震えるシーンがありまして。
勝手に自分一人意識してニヤついてたり。
その2。
SS中でヒルダが秘密を打ち明けられたのが12歳の時・トールが生家を出たのが12歳の時にしてるのは、これまた勝手に意識している元ネタありです。
上掲の『エッダ』収録の「ブリュンヒルドの冥府への旅」内にてヒルダの元ネタと推測されるブリュンヒルデ(ワーグナー『指環』)の
さらに元ネタだろうブリュンヒルドは、”勇ましい王が、わたしたち八人姉妹の羽衣を樫の木の下で奪った。
知りたいなら言ってあげるが、この若い王に誓いを立てた時、わたしは十二歳だった。”と語っています。
一方、『スノリのエッダ(新エッダ)』序文では、トールはトロールという男であると歴史風に語られ、
……って橋の下で山羊が落ちてくるの待ってる怪物みたいな名前だ……”がらがらどん”が山羊なのはひょっとしてトール意識なのだろうかと思ってみたり。
(引用)彼はローリークースという名の公によりトラキーアで育てられた。彼が十歳になったとき、父の武器を受け継いだ。
彼がほかのものたちとやってくると、象牙が樫の木に象眼されたときのように容貌が美しかった。(中略)
十二歳になったとき、彼は怪力夢想となり、十枚の熊の皮を一度に地面から持ち上げた。
それから養父のローリークースとその妻ローラあるいはグローラーを殺し、トラキーアの国をわがものにした。
われわれはそれをスルーズヘイムと呼んでいる。(引用ここまで)
また出てきました、樫の木。
つーか養父母に虐待でもされてたんでなきゃ、
ただの恩知らずなヤな奴の印象が(^^;)
参考文献:スノッリ・ストゥルルソン『エッダ』「序文」と「ハッタタル(韻律一覧)」訳注(1)
大阪学院大学・国際学論集第13巻第1号 2002年6月
一番上に出した洋書、図版が豊富で話題も豊富、挿絵も超奇麗なんですが、一番気に入っている一枚ですw